腸内戦争の勃発

この度(おそらく)カンピロバクターに感染しました。

いつ終わるとも分からぬこの戦い(下痢)をここに記録しておきます。

 

 

戦いの前兆

いつもは10時くらいに、ウンコロリ(以下コロリ)が合図を送ってくるのだが、その日は違った。起床してトイレに行くと、なんだかやばいオーラを下腹部から感じた。とはいえ、朝はギリギリに起きているため踏ん張る時間がなく、気にしないふりをして家を出た。

 

腸内戦争1日目

職場までの電車は、違和感はあるものの何事もなく乗れた。

タイムカードを切ると、すぐにトイレに駆け込んだ。

 

バタン。

…これは。

いつものコロリではなく、雨の日の運動場のような状態なコロリであった。

なにか悪いもんでも食ったかと逡巡するも、思い浮かばない。なんだろう。そもそも私は鋼の胃袋をもっているため、賞味期限1ヶ月前のヨーグルトでも平気で食べられる人間なのだ。そう簡単にお腹を下すはずがない。寒いから寝冷えしたのだろうか。

不思議に思いつつ業務に取り掛かるも、2時間おきに腸が合図を送る。そしてやはり、雨の日の運動場のようなコロリがでる。夕方にはもうお尻が限界を迎えていた。

夜は研究仲間と2丁目へ飲みに行く。そのときにはコロリが収まっていた。

 

腸内戦争2日目

翌朝。コロリからの合図で目が覚める。

トイレに駆け込むと、台風の後の運動場のような状態である。もはや液体である。

職場へ向かうべく電車に乗るも、1波だけにとどまらず第2波、第3波と、コロリが攻めの姿勢を見せる。一度は社会的な死を覚悟した。

職場に到着しトイレに駆け込むと、ノータイムでコロリが姿を見せる。なんとなく1発目はオナラちゃんだと思っていたため、驚く。さらに今回は昨日と違って腹痛が激しい。液体度も高い。これはなんらかの食中毒に違いない。ようやく我が鋼の胃袋の負けを認める。しかし、一体何の食中毒だろうか。スマホを手に取るも、朦朧とする意識の中では文字を打つことすらままならない。

私はかつて行ったペルーで毎日お腹を下していた日々を思い出した。そうよ、いかに鋼の胃袋とはいえ、未体験の菌には敵わないのだ。思い出せ、長距離バスの中で、押し寄せる便意を押さえ込んだあのときを。

そうやって10分もすると冷や汗も止まり、なんとか持ち場へ戻ることができた。

しかし我がお腸様は、「油断するなよ」とメッセージを送ってくる。果たしてその言葉通り、1時間おきに便意が襲ってきた。体も熱いが、職場の暖房が効きすぎているせいなのか、コロリと戦っているからなのかわからない。きょうを乗り切れば明日は土日だから、と自分を慰めながら、なんとか業務をこなす。

17時半、定時きっかりに職場を出るも、駅までの10分の間にコロリが攻めてくる。駅のトイレに寄り、一時しのぎに成功する。

電車に乗ると、再びコロリの襲来が。意識をお尻に集中させ、最大級のガードを張る。この一進一退の攻防は約30分続き、なんとか自宅の最寄り駅まで持ちこたえることができた。

駅のトイレで小戦を交わし、帰宅。光の速さでトイレに駆け込む。そのときにはもはや膀胱からなのか尻からなのか分からないような状態のものが出ている。約30分、地獄のような戦いは続き、辛くも勝利を納めた。

急いで風呂に入り、ベッドに直行する。熱を測ると37度4分。体が熱いのも当然である。

 

腸内戦争の原因

ベッドに横たわると少しだけ余裕が生まれた。グーグル先生で、発熱、腹痛、下痢、と検索すると「感染性腸炎」と出てきた。日本大腸肛門病学会のホームページを開くと、サルモネラ腸炎ビブリオ、そしてカンピロバクターという言葉が出てくる。

カンピロバクター

カンピロバクター腸炎ではこの10日間に生の鶏や生レバーを食べていませんか、などと具体的に聞かないと情報を引き出せないことが多い。」ー日本大腸肛門病学会HPより引用

そいえば私4日前に鳥刺し食ったわ。

「症状は下痢、腹痛、発熱、悪心、嘔吐、頭痛、悪寒、倦怠感などであり、他の感染型細菌性食中毒と酷似していますが、カンピロバクターは1日最高便回数が多く、血便を伴う比率も高いことが特徴です。発熱を伴うことが多く、改善病日でみるとカンピロバクターサルモネラと比較して早く回復します。」ー感染症予防接種ナビHPより引用

これ私じゃねーか。多分これだ。カンピロバクターだ。

だいたいの場合は自然治癒するってことは、病院行ってもカンピロさんですねーって言われて終わりってパターンだよね多分。

となると、この週末を使って治すしかない。

もう動く気力がなかったので、夫にポカリとゼリーを買ってきてもらえるようLINEする。すると、わかったーという可愛いスタンプがきた。癒される。

私はLINEを送ってそのまま寝落ちしたのだが、悲劇はそのあとに起こった。

 

共倒れ

夫が帰宅した音が聞こえたので、若干の腹痛とともに目を覚ますと、夫はううう〜と呻きながらトイレに駆け込むではないか。

まさか。

私は痛みが強くなる腹を抱えつつ、最悪の事態を想定する。

そう、鳥刺しを食べたのは私だけだったが、焼き鳥屋さんへは夫と行ったのだ。

 

まとめ

あれから約1日、夫とはトイレの争奪戦を繰り広げております。

鳥刺しはね、美味しいけどね、危険です。