孤独死は自己責任か

録画していたクローズアップ現代+を観ていたら、

終活や孤独死やゆるい家族といったワードが出てきた。

まだまだ先のことだなーと思いつつ、

もし親が終活ノートとかを出してきたら、ちょっと悲しい気持ちになるなと思った。

 実際に、親に「あと10年くらいだと思うの」とか言われたときには、怖いというか、寂しいというか、そういう気持ちが先行して、そうなのーじゃあ話しようかとという感じにはなれなかった。

 

さて表題。孤独死は自己責任なのだろうか。

 

なんでその話になったのか。

70代の男性が孤独死した部屋に特殊清掃の人が入るという場面があるのだが、その光景がなかなか辛いものだった。

散らかった部屋、山積みのカップラーメン、たくさんの虫の死骸。

この中で一人死んでいく気持ちを想像すると、いたたまれない。

という感想を、職場で隣の席に座っているKさんに話した。Kさんは50歳くらいのご婦人である。

Kさんは、「かわいそうだけど自己責任って感じもするよね」と言った。

これは私にとって予想外の答えだったので、どうしてかと尋ねた。

Kさんは「そもそも普通の人は孤独死しないし、孤独死しちゃう人間関係だったのは本人にも問題があると思う。施設に入るって選択をしなかったのも本人だし」と言った。

ああ、それもひとつあるかもしれないなあと思った。

実際わたしは実の父親と絶縁状態にあり、彼が孤独死しようが浮浪者になろうがたぶん関与しない。世間からなんと言われようと周りからどう見られようと、助けないと思う。

そう思うと、もし父親が孤独死した場合は自己責任になるのかもしれない。

でも、人はいつ孤独死するかわからない。それに、人付き合いが苦手だとか、人に迷惑をかけたくないという思考が孤立に繋がって、孤独死した可能性もある。もしかしたら身寄りをなにかの不幸で亡くしてしまい、孤独死するかもしれない。それは自己責任じゃない。

高齢化に拍車がかかる中で、孤独死はもっと増えていくだろう。

そのうち「貧困は自己責任論」の声が出ているように、「孤独死は自己責任」という声が大きくなって来ないかが心配。

自己責任としかいいようのないケースもあるのかもしれないけど、そうじゃない人の方が多いんじゃないかなあ。

賃貸契約の現場では、孤独死されると困るから、高齢者の契約や更新を渋るケースが増えてきて、それで行き場がないお年寄りが出てきているらしい。

でも、孤独死しないような仕組みを整えれば、この問題って改善するんじゃないのかな。今NPOとかがやっているみたいだけど。

結局孤独死にしても貧困にしても、自己責任で片付けずに、きちんと予防策を用意して活用した方が、結果的にかかる税金も人件費も少なくて済むと思うのだ。だから、社会がきちんとフォローしていくべきなんじゃないのかなあ。

 

自己責任だよなーと思う人に対しても、社会がフォローすべきだと思う理由は、それが真っ当に生きている人の福祉になると思うからだ。

私は父親ともう関わりたくないけど、死なれても胸糞悪いから、それは社会福祉がどうにかしてくれないかなって。福祉は困っている人のためにあるし、そのために税金を払っている。彼が困ったら、それを助けるのは私の仕事ではない。だって、彼のせいで家族はどん底まで落ちて、心中未遂までしたんだから。もう関わりたくないし、関われない。これ以上関わると心が死ぬ。

私は今真っ当に働いて、平均より多めの税金を払っている。どうしようもない人との縁を切れたおかげで、人生が切り開けた。そういう人はたくさんいると思う。

福祉は、そういう人を含めて助けるためにあるんだと思う。

www.nhk.or.jp

 

左利きのエレン

cakes.mu

この漫画ね、cakesに載ってたやつから入って

今ジャンプ+に連載されているものを読んでいるんだけど、すごく面白い。

その業界にいる人の葛藤や、矜持や、信念とかが綺麗に切り取られていて。

天才になれなかったすべての人へ−というコピーのとおり、

自分のことを秀才止まりだなって実感している人ほど共感できる作品だと思う。

 

エレンとあかりは才能がぶっ飛んでて

さゆりは分析力がずば抜けてて

光一は人間らしさをもって人を惹きつけるところが突き抜けてる。

この才能は守っていかなきゃと思うと仕事回したくなるし、

分析力がある人は言わずもがな一緒に仕事したいし(この業界において敵が多いのもこのタイプだったりするけどね)、

光一はなんというか、安心する(笑) 弱肉強食が極まったこの世界において、こんな人種に。

いうて出てくる人みんな何かしらの天才系ではあると思うんだよな。

 

私ね、前職がマスコミだったんだけど、

ほんとみんな才能の塊とか、器用の塊とか、努力の塊とか

どこかしらぶっ飛んでいる人が多かった。よくも悪くも。

みんな変だったけど、みんな魅力のある人だった。

マスコミの世界って、本当小さいときから「マスコミに入るぞー!」って思っている人が、半端ない努力して何百倍の倍率を勝ち抜いて入社している人が多いから、その辺は他業種とは異質だった。

なんとなく受けたら受かりましたーみたいな人はほぼいなかったと思うし、ちょっと面白いとかちょっと優秀くらいでは潰れるような世界だった。それがどの職種であろうとさ。

ちなみに私が辞めた理由は、しんどすぎたからです。仕事は楽しかったんだけど。

営業部はね、弱肉強食、残業地獄、精神摩耗、酒池肉林よ。笑

まあ会社に未練はなくとも、いまだに業界への未練はひとかけらくらいあるなあ。

 

マスコミ業界を志望している人は絶対読んだ方がいいと思う。この漫画。

 

ようやく書いてみた!

日々の思索がたまりすぎてブログ始めてみました。

なんかね、社会人やりながら大学院行ってるのですが

こう、なんていうの?書いても書いても報われない虚しさがあるんです。

余暇を削り研究をすすめても、容赦無く食らうダメ出し。笑

つらたんって漏らしたら、なんでもいいから発信することが大事だぜ!みたいなアドバイスを知人からもらったので、とにかくブログに色々と書き連ねることにしました。

中学生以来です、ブログなんて。笑

ブログ、mixi、fbときて、ブログ。

結局はこういうのが使いやすいのかもしれんですね。