いらっとしたよね
アラサーなんですよ、わたし。
いま超絶ホワイトな第3セクターで働いてるんですけどね、
最近職場のおっさんってかじいさん?比較的距離感の近い爺さんに言われて腹立ったことがあってさ。
爺「にょっぴさんは、契約更新するの?」
に「するかもしれませんが、転職も考えてますね」
爺「え、こんなホワイト辞めて?」
に「そうですね。給料はいいんですけど、キャリアアップも考えたいですし、大学院の勉強もそろそろ実践に生かせる仕事に移ろうと思っています。なんなら地元に帰って仕事探すかもしれません」
爺「やー、最近Hくんも転職しちゃったけどさ、こんないいところないよ?定時で帰れてボーナスも出て休みも自由に取れる環境なんてないんだから。それに地方なんて給料安いしさあ」
に「(ほんとにそれはそうだがこの組織の給料は税金から出てるし、お前が隙あらばYahoo!ニュース見てるの知ってるからな。地方の給料安いっていうんだったらお前みたいな再雇用の人件費を減らして、地方企業の支援に回せばいいんじゃないのか)
まあHくんも若かったし挑戦したかったんじゃないですか?」
爺「や、Hくんはそうかもしれないけどさ〜、にょっぴさんは若くもないんだからさ〜」
(若くもない。若くもないだと。いや、それはそうかもしれんが少なくともお前よりは若いぞこら)
爺「大学院いってるんでしょ?でもほら、文系でしょ?文系は仕事ないって聞くし、女性で学歴持っててももったいないでしょう」「地元に戻ったら、ご主人はどうするの。まさか置いて行ったらかわいそうでしょう」「民間なんて残業があってブラックなんだから、留まっておきなさいよ」
(うっせーよくそ。お前就業時間中に休憩室に呼び出しておいてお茶すすりながら言うことがそれかよ。っていうか高卒、しかもその世代の元公務員に研究の何がわかるんだよ。文系は仕事ないかもしれんが、研究もしたことないお前がそんなこと言うな。
女性に学歴がもったいないとかいつの時代だよ。お前の娘がかわいそうだ。
地元戻るならしばらくは別居婚するよ。すでに話はしてるんじゃ。っていうか夫は私の主人じゃないわ。その古い結婚観やめろ。
地元の給料低いのわかってるからそれを変えようと勉強したり資格取ったりしてるんだろうが。
民間はここと比べたらライフワークバランスが崩れるかもしれんが、全てがそうじゃないし、民間で働いたことのないやつが言うなよ。自分を活かすための仕事に、公務員民間関係ないわ。)
とまあ、いらいらが積もり積もってきた。
大学院に行ってなければ、ワークライフバランス以外いい部分がないこんな場所、さっさと転職してるわ。
リクルーターの誘い断ってここにいるんじゃ。バックグラウンドも知らずに偉そうに語るなこんちきしょー。
言ってやる、言ってやるぞこいつに。
に「そうですねー、考え直してみます」
ああ、私のチキン野郎。
爺「ま、そういうことでね、もう若くないんだからね、ここにいた方がいいと思うよ」
そういうと爺さんは満足そうに湯呑みを置いて部屋を出るのであった。
おいなんだその湯呑みは。私が片付けるのかこの野郎。洗ったけど。
この爺さんはね、昭和の価値観に基づく善意で言ったんだろうと思います。平成も終わろうというのに。
でもこの爺さんは、私が事実婚であることを知らない。夫がAセクシャルで、私がFtMであることも知らない。福祉の研究をしているのも知らない。貧困を無くしたいと思っていることも知らない。ボランティアしていることも知らない。何も知らないくせにな。若くない、女だから一言で私の可能性を潰そうとしている。挑戦していない人が、挑戦する人を笑おうとしている。そんな侮辱あるかい。と悶々とした金曜日でした。
今回たまたま身近にいたけど、そんなご老人は世の中に溢れているのだろうな。
悶々タイムは終わったので、修士論文に取り掛かろうと思います。